あまり頻繁にあることではありませんが、競馬で同着になったとき払い戻しはどうなるのだろうかと考えたことはありませんか?
今回は、競馬で同着になったときの払戻金、賞金はどうなるのかと計算式を紹介します。
競馬における同着の定義と取り扱い
まず、競馬における同着とはどういうことなのでしょうか?
JRAのサイトに同着の取り扱いについて載っていました。
1着同着
1着が2頭以上となった場合は、いずれか1頭の馬を1着、いずれかの1頭の馬を2着、及びいずれかの1頭の馬を3着とみなします。
2着同着
2着が2頭以上となった場合は、いずれか1頭の馬を2着、及びいずれかの1頭の馬を3着とみなします。
3着同着
3着が2頭以上となった場合は、いずれか1頭の馬を3着とみなします。
だそうです。
(引用: http://jra.jp/faq/pop03/1_12.html)
3頭同着の場合はどうなるか
非常にまれなケースですが、3頭同着の場合はどうなるでしょうか?
2012年10月20日、京都11Rの室町S(ダート1200m)で、3着が3頭同着というケースがありました。
3着にファリダットとタンジブルアセットとワールドワイドが入りました。
このため、複勝は3着以内を当てるものであるために、5通りの当たり馬券が存在しました。
また、ワイドは1着のティアップワイルドと2着のマルカベンチャー絡みのワイド7通りが的中になりました。
さらには、3連複と3連単は3通りの的中馬券がありました。
このようなことはJRAでは57年ぶりだったそうです。
2012年 室町ステークスのレース動画とリプレイはこちらからどうぞ
>> https://www.youtube.com/watch?v=IFj3TuhwZ0k [別タブが開きます]
同着時の払い戻し
同着時の払い戻しですが、2つ当たり馬券が存在するので、オッズがかなり下がってしまいます。
サンプルとして、1着同着だった2016年10月1日の阪神5Rを見てみましょう。
1着になったのは単勝1番人気1.1倍だったサトノアーサー
そして、単勝3番人気11.5倍だったスズカフロンティアです。
このレースの売り上げは42,664,500円でした。
単勝の控除率は80%なので、払い戻される分は34,131,600円です。
サトノアーサーの単勝の売り上げは28,755,100円。
スズカフロンティアの単勝の売り上げは2,945,500円でした。
同着の場合は、相手方の半分の売り上げが加算されます。
ということで、サトノアーサーは「自分の売り上げ+2,945,500円÷2=1,472,750円」が加算されます。
加算されたものの合計が30,227,850円でした。
34,131,600円÷30,227,850円で1.129倍となり、第2位以下は切り捨てなので、1.1倍になりました。
一方、スズカフロンティアも同じ計算式を辿ると、2.2倍という風になりました。
同着ではかなり払い戻しが減ってしまうのですね。
同着時の賞金の扱い
また、賞金についてですが、これは1着同着となった2010年のオークスをサンプルに見てみましょう。
1着賞金が9700万と付加賞金が3101万です。
2着賞金が3900万と付加賞金が886万です。
同着の場合は1着と2着の賞金、付加賞金を足して、2で割ったものが賞金として入ります。
よって、勝ったアパパネとサンテミリオンには8793.5万円が入りました。
まとめ
同着は配当が大きく減ってしまう。
賞金も折半。
基本的に同着は少ない。
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