カネヒキリ
出典:wikipedia
「競馬=賭け事、ギャンブル」というように、競馬はネガティブな捉え方をされることが多々ありますよね。
でも、競馬は単純なギャンブルではなく、競馬ファンじゃなくても感動すること必至なドラマ性あふれるレースが数多く存在するのです。
歴代名馬たちの感動ストーリー
1993年 有馬記念
シンボリルドルフの代表産駒・トウカイテイオーが骨折などのアクシデントを乗り越えて復活Vを果たしたレースです。
1992年の有馬記念11着以来、1年ぶりの復帰戦となったトウカイテイオー。
常識的に考えれば、1年間ケガで休んでいた馬が有馬記念ほどのビッグレースで1着になることはあり得ませんよね。
でも、1991年に皐月賞と日本ダービーを無敗で優勝したトウカイテイオーには1年のブランクも関係なく、1番人気・ビワハヤヒデとの叩き合いを制して、自身4度目のG1制覇を成し遂げました。
2013年 日本ダービー
競馬界のレジェンド・武豊騎手が2005年のディープインパクト以来となる日本ダービー制覇を達成したレースです。
1番人気のキズナ、皐月賞1着のロゴタイプ、皐月賞2着のエピファネイアによる三つ巴の戦いとなったのですが、後方に待機していたキズナの末脚が東京競馬場の長い直線で炸裂!
先に抜け出していたエピファネイアをゴール板寸前で差し切り優勝。
鞍上の武豊騎手は史上最多となる日本ダービー5勝という大偉業を成し遂げたほか、史上初となる同じ騎手が騎乗しての日本ダービー父子制覇も達成しました。
2011年 ドバイワールドカップ
直前に発生した東日本大震災で日本中が落胆している中、ヴィクトワールピサが日本競馬史上初となるドバイワールドカップ優勝を果たしたレースです。
レース序盤はダッシュがつかず後方からの競馬となったのですが、ペースが落ち着いたところで少しずつ前へ進出して、残り300mで先頭に立ち、後続の追撃を振り切りました。
レース後のインタビューで、ミルコ・デムーロ騎手が泣きながら震災で傷を負った日本への気持ちを話す姿に涙した競馬ファンも多かったです。
2008年 ジャパンカップダート
「ダート界のディープインパクト」と評されていたかつてのダート王・カネヒキリが約2年10ヶ月ぶりとなるG1制覇を果たしたレースです。
競走馬の不治の病とされる屈腱炎を2度も発症したカネヒキリ。
屈腱炎になった時点で現役引退する馬も多い中、カネヒキリは幹細胞移植手術を経て戦列に復帰します。
屈腱炎を乗り越えて復帰するだけでも凄いことなのですが、2008年のジャパンカップダートで絶対王者・ヴァーミリアンらを退け、鮮やかな復活劇を演じました。
1990年 有馬記念
第二次競馬ブームの牽引役だったオグリキャップのラストラン!
「芦毛の怪物」と呼ばれていたオグリキャップでしたが、1990年シーズンは1勝(安田記念)のみ、という成績に終わっていました。
前走・ジャパンカップでも11着に敗れ、「オグリも終わってしまったのか…」という声が多数を占める中、引退レースとなった有馬記念でライバル・メジロライアンらを完封!
最後の力を振り絞って有馬記念制覇を果たしたオグリキャップの勇姿、今もなお伝説のラストランとして語り継がれています。
まとめ
歴代の名馬達による感動的なレースを5つに厳選してご紹介しました。
激動だった2016年の競馬もあと少しで終わってしまいますが、歴史に残るような感動的なレースを1つでも多く見せてもらいたいものです。