ハンプトン系の種牡馬の特徴や母父として入ったときの特徴を紹介します。
ハンプトン系とは
ハンプトン系はHamptonを祖とする系統で、現在はほとんど父系が途絶えてしまい、かなりのマイナー血脈になります。
近年では、サッカーボーイがハンプトン系、また1995年のクラシック戦線で2冠の活躍をしたセイウンスカイもハイペリオンからハンプトンに遡ります。
ハンプトン系種牡馬一覧
ヒシミラクル
など
ハンプトン系母父一覧
サッカーボーイ
ナリタトップロード
セイウンスカイ
Acatenango
など
ハンプトン系の特徴
現存する産駒が少ないので、サッカーボーイについて述べたいと思います。
自身はマイルから2000で活躍した中距離馬で、函館記念のレコードは当時の芝状態を考えたら衝撃的なスーパーレコードでした。
マイル戦線でも活躍し、その美しい栗毛の馬体からファンの多い馬でした。
種牡馬になると、マイラーというよりは中長距離馬を多く輩出しました。
菊花賞馬ナリタトップロード、ヒシミラクル(菊花賞のほか天皇賞と宝塚記念をすべて人気薄で勝ち計GI3勝)、アイポッパー(ステイヤーズS)に代表されるように長距離に滅法強い印象があります。
ヒシミラクルなどは人気薄でよく来るので馬券的にも美味しい馬でした。
宝塚記念で大儲けした「ミラクルおじさん」というニュースを覚えている方も多いと思います。
芝の長距離重賞で走る一方、ダート巧者も出ています。
古くはキョウトシチーがダート重賞を席巻したように、ダートも走る万能種牡馬でした。
サッカーボーイは2011年に惜しまれつつこの世を去りました。
ナリタトップロードが後継種牡馬として初年度産駒からベッラレイアを輩出し、これからの活躍が期待された矢先、2005年で早世してしまいました。
産駒は傍流血統のため人気になりにくく、馬券的にも妙味ある種牡馬だけに惜しい父系が途絶えてしまいました。
ヒシミラクルも種牡馬となっていますが、ステイヤー系種牡馬の常で、人気がなく、繁殖牝馬の質も低く、活躍馬は出せていません。
ハンプトン系のニックス配合は?
ナリタトップロードは母の父アファームドでミスプロを経由しないレイズアネイティブ系、ヒシミラクルは母の父シェイディハイツでミルリーフ系、セイウンスカイ(父シェリフズスター)は母父ミルジョージでミルリーフ系です。
ミルリーフ系だと長距離系になるようです。
最近は母父でAcatenangoが時々見られ、ビッシュ(父ディープインパクト)の母父でもあります。
中山2000mを捲り勝ちできるパワー型に出ています。
産駒数が少ないので、特徴的な組み合わせは少ないようです。
まとめ
世界的にも衰退が進んでいる系統で、日本でも近年までサッカーボーイが頑張っていましたが、後継種牡馬が続かず、日本でも淘汰が進んでいる系統です。