ディープスカイ
NHKマイルCを勝ってダービーも勝った馬というと、今ではもうすっかり大種牡馬となったキングカメハメハが思いだされますが、もう1頭忘れてはならない名馬がいました。
NHKマイルとダービーを勝っただけではなく、その秋、天皇賞ではあのウオッカとダイワスカーレットという歴史に残る超名牝と互角に叩きあった記憶がよみがえります。
その名馬とは、アグネスタキオン産駒のディープスカイ(母の父チーフズクラウン)です。
代表産駒の一覧を紹介
ディープスカイは現在までに4世代をターフに送っていますが、残念ながら、まだ中央での重賞勝ち産駒を輩出するには至っていません。
交流G1ではJpnⅠのジャパンダートダービーを今年勝ったキョウエイギアが代表産駒ということになるでしょうか。
ディープスカイにしてもキョウエイギアにしても、まだまだ種牡馬として、そして競走馬としてのキャリアが浅いので、まだまだこの先が楽しみです。
産駒の特徴
現役時代はキングカメハメハ同様派手なイメージもあったディープスカイですが、まだ大物が出ていないせいか、産駒は概して地味な印象があります。
とはいえ、産駒には芝、ダートどちらのタイプも出ており、また、お父さん同様距離の守備範囲も比較的広い印象があります。
ただ、現状ではダート/短距離の傾向が強いです。
ただし、ディープインパクトのような牝馬に恵まれた環境でないと、いろいろなタイプを出すことが逆に種牡馬にとっての足かせになってしまっているようなところもある気がします。
何かひとつ強調材料があると、今後は特徴(セールスポイント)を持った産駒に恵まれることもあるとは思うのですが・・・
産駒の成績
現在までディープスカイ産駒は59頭が101勝を挙げており、大物が出ていないというだけで、まあがんばっているな、という数字ではあるでしょう。
2016年リーディングサイアー争いでは、10月24日現在で27頭が32勝を挙げて33位につけています。初の20位以内を目指します。
デビューが期待される注目産駒
現2歳世代からは、残念ながら中央での勝ちあがりはまだ出ていません。
未出走組からは、牝馬のモーニングテラス(母の父ソングオブウインド)が注目されます。
母ライステラスは阪神JFで3着、あのレ―ヴディソール、ホエールキャプチャとともに「芦毛3頭独占」だから価値があります。
ただ、それ以上に「サンデーサイレンス3×4」という、いよいよ現れたな・・・との感もある、生産者もこの血量を狙っていたと推測できるような配合には興味深いものがあります。
まとめ
ここまでは苦戦が続いている印象のディープスカイ産駒ですが、まだまだこれからでしょう。
大物が出ていないだけで、そこそこ勝ち鞍を挙げている点には好感が持てます。
いずれ、「俺だってディープの子!」と胸を張って言えるような産駒が登場するのを楽しみに待ちたいものです。