ダンチヒ系の種牡馬の特徴や母父として入ったときの特徴を紹介します。
ダンチヒ系とは
ダンチヒ(Danzig)は、米国に生まれましたが、わずか3戦2勝でそのキャリアを終えます。
種牡馬になってからが凄まじく、多くのGI馬を輩出しました。
産駒の特徴としては、豊富なスピードを武器に短距離で活躍する産駒が多いことです。
ただし、どの産駒も短距離向きというわけでなく、Danzig直仔からもChief’ Crownのような中長距離馬も出ており、また、Danzigの孫やひ孫世代になると、中長距離向きにシフトしている傾向がある。
ダンチヒ系種牡馬一覧
ハービンジャー
チーフベアハート
スニッツェル
Sea The Stars
War Front
The Factor
など
ダンチヒ系母父一覧
アジュディケーティング
Cape Cross
Bertolini
デインヒル
Rock of Gibraltar
Pine Bluff
Polish Precedent
など
ダンチヒ系の特徴
直仔はいなくなり、Danzigのスピードを全面に受け継ぐことはできなくなりましたが、元来はDanzig系の最も優れた点はスピードです。
スピードの違いで一気に押し切ってしまう競馬が得意です。
ただし、近年は、Danzigの孫、ひ孫種牡馬に代替わりしていることもあり、スピードを全面に出す馬は少なくなりました。
Chief’s Crown系の、チーフベアハート産駒のマイネルキッツは天皇賞勝ち。
母の父が長距離向きのサッカーボーイというのもありますが、マイネルキッツのようなスタミナ色の強い産駒もでています。
また、Chief’s Crownの系統は妙に2200巧者が多いのも特徴です。
2000や2400をこなせる馬で2200に出てきたときに人気がなければ面白いと思います。
今の日本で主流なのは、ハービンジャーでしょうか。
重賞ホースもでており、これから期待がかかる種牡馬です。
ただ、ディープインパクト全盛で、ディープインパクトが得意な軽い芝で瞬発力勝負の競馬だと分が悪いので、グレードの大きいレースになると若干頼りない印象です。
ダンチヒ系のニックス配合は?
父系では特別相性の良い組み合わせは無いようです。
ハービンジャー代表産駒のベルーフは母の父サンデーサイレンスで、父系を選ばないのであまり参考にはなりません。
母系に入ったほうに、活躍馬が出ています。
ジェンティルドンナは母父Bertoliniで、Danzig系です。
全姉ドナウブルーもマイル重賞2勝で非常に相性が良い組み合わせと言えます。
また、Cape Crossなども、スプリンター色の強いGreen Dessertの系統なのに、母の父に入ってロジユニヴァース(父ネオユニヴァース)という大物を輩出しました。
また、母父デインヒルではフェノーメノ(父ステイゴールド)、フィエロ(父ディープインパクト)、シックスセンス(父サンデーサイレンス)などを出しており、サンデーサイレンス系種牡馬と相性が良いと思われます。
また、同じデインヒルの系統ではロックオブジブラルタルも注目で、スプリントで走れるディープインパクト牡馬、ミッキーアイルを出しており、これからも同組み合わせには要注意です。
まとめ
ディープインパクト産駒をはじめとするサンデー系産駒との差が縮まる力の必要な馬場、瞬発力があまり必要とされない馬場で注意が必要です。
長距離も比較的得意なので、油断は禁物です。
また、母の父に入ると特に、サンデーサイレンス系の種牡馬と相性が良いです。
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